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【USA! USA!】(17)フロリダ州オーランド テーマパーク林立 まさに「夢の国」
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アミューズメントエリア「ダウンタウン・ディズニー」のキャラクターショップ前で、「眠れる森の美女」のヒロイン・オーロラ姫と記念写真を撮る観光客=2014年12月6日、米フロリダ州オーランド(早坂洋祐撮影) 米南東部のフロリダ州オーランド。湿地帯の街に子供も大人も魅了するアトラクションの数々が集まる。「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート(WDW)」「ユニバーサル・スタジオ・フロリダ(USF)」「シーワールド・オーランド」…。世界有数のテーマパークが林立する“夢の国”だ。
1960年代に入り、オレンジの栽培が主力産業という田舎町にウォルト・ディズニーがカリフォルニアのディズニーランドに続く2つ目のテーマパークを計画。その完成を見ずに66年に世を去ったウォルトの遺志を継ぎ、兄のロイが71年、テーマパーク「ウォルト・ディズニー・ワールド」を開業させた。
現在では山手線内の1.5倍に相当する広大な敷地に、4つのテーマパークとショッピング施設やホテルなどが集まる「ディズニー・リゾート」を形成する。
90年には映画製作会社のユニバーサル・スタジオが進出し、USFが誕生。大阪の「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」でも人気の映画「ハリー・ポッター」関連のアトラクションは、新たに2つが追加され、本場でも大人気だ。
友人3人と卒業旅行でオーランドを訪れた東京都在住の大学4年生、伊藤彩乃さん(21)は、滞在4日間でWDWとUSFを訪れた。「日本の東京ディズニーランドやUSJにも行ったことはあるけど、本場の雰囲気は格別。ずっと笑顔でいられる。最新の人気アトラクションもあまり並ばずにゆっくり見られるのもいい」と話し、夢の世界を満喫していた。
≪年間5900万人の観光客…街の進化は止まらない≫
「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート(WDW)」と「ユニバーサル・スタジオ・フロリダ」の2大テーマパークを中心に、観光客を引きつけるオーランド。市の観光局によると、2013年にオーランドを訪れた観光客は過去最高の5900万人にのぼる。また、米テーマエンターテインメント協会がまとめた13年の世界のテーマパーク入場者数ランキングでは、WDWのマジックキングダム・パークが約1859万人で1位に輝いた。2位は1721万人の東京ディズニーランドだ。WDW内の4つのテーマパークを合わせると約5000万人にもなり、まさに世界一の規模だ。
この街の魅力についてオーランド観光局のナンシー・ハーン・ボノ・シニアディレクターは「西海岸にもテーマパークはあるけど、1カ所にこれだけ集まる場所は他にはないでしょ? ここにしかない最新のアトラクションがいくつも楽しめますよ」と話す。
温暖な気候に加え、アメリカ南部の大西洋側に面した地理的条件から、避寒で訪れる欧米人や中南米の裕福層などを取り込み観光客数は増え続ける。しかし、日本人観光客は1990年代に比べ半分ほどに減ったという。長年にわたる日本の不況に加え、米国内で飛行機を乗り継がなければならない地理的な遠さも影響しているようだ。
日本人を引き戻したい観光局は、オーランドから東へ自動車で1時間半ほど離れた米航空宇宙局(NASA)の「ケネディ宇宙センター」に注目する。ロケットの打ち上げなどを行うケネディ宇宙センターでは、最後のミッションを終えたスペースシャトル・アトランティスなどを展示するテーマパークを整備。小惑星探査機はやぶさがブームになったほど旺盛な日本人の知的好奇心に期待が集まる。
各テーマパークはここ数年を「ブラック・バスター・イヤー(黒字取り崩しの年)」と呼ぶほど、施設への投資をすすめる。ボノさんも「毎年どこかで新しいアトラクションが登場していて、以前訪れた観光客も必ず新しいものが見られる」と話す。さらに、シニアなど新しい世代の客の獲得に向け、ショッピング施設やホテルの充実など町ぐるみで魅力の向上に努めている。「テーマパーク・リゾート」を中心に、買い物や食事、スポーツや自然ツアーなど、巨大観光都市オーランドの進化は止まらなさそうだ。(写真・文:写真報道局 早坂洋祐/SANKEI EXPRESS)
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