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【花千代のビューティフル・フラワーズ】母の日に贈る1輪 スタイリッシュに

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【花千代のビューティフル・フラワーズ】母の日に贈る1輪 スタイリッシュに

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母の日に贈る1輪_スタイリッシュに(Finish!、花千代さん提供)  大型連休を控えて、すっかり初夏らしい陽気になってきました。楽しい連休がおわると花業界にとっての一大イベントである「母の日」がやってきます。クリスマスよりもバレンタインデーよりも、もちろん父の日よりも(笑)、一年でいちばん花が売れるのがこの母の日です。

 母親とは日頃多忙を理由に意思疎通が不足気味な方でも、母の日には花をはじめとしたギフトを贈る方がいかに多いかということでしょう。そこまで感謝される母という存在は、やはり偉大ですね!

 日本は戦後から

 母の日は日本や米国では5月の第2日曜日に祝う慣習があります。今年は5月10日の日曜日。現在の母の日はアメリカから伝わったもので、1914年にアメリカで5月の第2日曜日を「母の日」の記念日と定めて以降、母に感謝の意を示す祝日になりました。これにならい、日本でも戦後に定められたようです。

 アメリカの南北戦争(1861~65年)の頃、アン・ジャービスという女性がウェストバージニア州で「母の仕事の日」と称して、敵味方問わず負傷兵の衛生状態を改善するための活動を行いました。アン・ジャービスが亡くなってから2年後の1907年5月12日、娘のアンナは亡き母をしのんで教会で記念会を開催し、母が好きであった白いカーネーションを配ったので、これが「母の日」の起源とされ、白いカーネーションが母の日のシンボルとなりました。

 当初は母親が健在な人は赤いカーネーションを、母親が故人である人は白いカーネーションを自分の胸に飾っていましたが、やがて母親本人にカーネーションを贈る習慣へと変化していったのです。

 花言葉は母の日にふさわしく「無垢(むく)で深い愛」です。そもそもカーネーションは地中海沿岸原産の多年草です。日本へは江戸時代に渡来し、長い歴史の中で品種交配が盛んにおこなわれ、多様な品種群が作出されました。花の種類も非常に多く、園芸品種は3万を超えるほど膨大です。

 タイプ別にすると「スタンダード カーネーション」、「スプレー カーネーション」、「ポット カーネーション」に大別されます。

 色・品種で一工夫

 「スタンダード カーネーション」は1茎に1つ大きめの花がつくタイプ。「スプレー カーネーション」は茎が強くて枝分かれした茎先に数輪花がつきますが、多くは中輪~小輪の房咲きタイプです。「ポット カーネーション」は鉢植え用の背丈の低い品種で、草丈は20~30センチです。長く花が楽しめる鉢植えタイプもギフトとしては近ごろ人気があるようです。

 今回のアレンジに使ったカーネーションは、一輪咲きのスタンダードで、品名はフランボワーズ。まさにきれいなフランボワーズ色! ハランを加工した葉っぱでボリュームと動きをだし、青く染めた小枝を添えることでたった1輪の花でもスタイリッシュに見せています。

 カーネーションを1輪だけ選ぶのであればこんな鮮やかな色目や、新種の絞り模様など個性があるものなら受けとるほうも楽しいことでしょう。

 【今月(4月)の発見!】

 ■表現者には華と花

 東京都現代美術館で開催されている「山口小夜子 未来を着る人」展オープニングへ。東洋人モデルとして伝説の小夜子さんの世界観を堪能できる美術展。会場で友人でドラァグクイーンのヴィヴィアン佐藤にばったり。やっぱりモデルもドラァグクイーンも、人をひきつける表現者は華と花がなければね!(フラワー・アーティスト 花千代/SANKEI EXPRESS

 ■はなちよ フラワー・アーティスト。パリでフラワーデザインを学ぶ。帰国後、CMや映画のスタイリング、フラワースクール経営など多岐に活躍。2008年の北海道洞爺湖サミットの公式晩餐会(ばんさんかい)の装花も手がけた。現在、花と家具のコラボレーションなど新境地に挑戦中。

HANACHIYO FLOWER DESIGN STUDIO (電)03・5422・7973

ブログ「花千代のHAPPY FLOWER LIFE」 http://hanachiyo.kireiblog.excite.co.jp/

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