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家族でも楽しめる多彩なライブ ケイティ・ペリー

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家族でも楽しめる多彩なライブ ケイティ・ペリー

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単独公演は4年ぶりとあって大盛況となり、2日間で延べ2万人がケイティ・ワールドを堪能した=2015年4月26日(Masanori_Naruseさん撮影、提供写真)  ケイティ・ペリーの東京体育館公演は4月25、26の両日とも完売し、延べ2万人を動員した。アメリカではセクシーさも売り物にしている女性アーティストが少なくないなか、彼女は30歳を迎えた今でも友人や恋人同士、家族連れでも楽しめるポップなエンターテインメントな世界を演出する。しかもユニークな服を着ていればステージに上げてもらえるとあって、客席の衣装も華やかだった。

 見応えある衣装

 オープニングは最新アルバムからの大ヒット曲「ロアー」。“ザ・プリズマティック・ワールド・ツアー”とあって会場には細いカラフルな光線が飛び交い、スクリーンには最新アルバムのタイトルであるプリズムが掲げられる。登場したダンサーが持つ矛はブラックライトで光り、ケイティの豹の顔をした衣装も両目が光る工夫がされていた。

 プリズムがピラミッド、次にエジプト風の神殿へと変わると、ケイティは馬に乗って登場。この時のLEDや大道具、衣装が素晴らしく、荘厳な雰囲気に感動しながら「ダーク・ホース」や「E.T.」といった歌に聴き入ってしまう。

 ここから一転、初期の人気曲「キス・ア・ガール」がハードロック調のEDMで展開され、会場は大合唱に包まれる。猫たちがハリウッドならぬKITTYWOODを闊歩(かっぽ)するCGアニメが流れる間に、ステージはミュージカルの会場へ。猫の衣装に身を包んだケイティやダンサーたちが「ホット&コールド」やマドンナの「Vogue」を歌い踊り、ケイティはいつの間にか鮮やかに光る魚の骨のような衣装をまとっていた。

 中盤はトークを中心に、観客との距離を縮めた。花道の先に用意されたセンターステージで、自身が設立したレーベルの第1弾アーティストのフェラスを紹介し、デュエット。ファンをステージに上げて会話で沸かせた後は、原点であるギターの弾き語りも披露。この日がツアーの134公演目といい、10代の時に日本に遊びにきていたほど親日家であるケイティは、心底日本へ来たのを楽しみ、リラックスしている様子だ。

 終盤はバルーン製のオープンカーに乗って登場するなど、アミューズメントパークのような盛り上がり。これまでのキャリアを編集した映像をバックに歌う「ティーンエイジ・ドリーム」、大ヒット曲「カリフォルニア・ガールズ feat.スヌープ・ドッグ」、そしてアンコールの「ファイアーワーク」まで、ノンストップで楽しめた全18曲だった。(音楽ジャーナリスト 伊藤なつみ/SANKEI EXPRESS

 ■Katy Perry 1984年、米カリフォルニア州生まれ。クリスチャンの家庭に生まれ、子供の頃はゴスペル音楽を聴いて育つが、アラニス・モリセットやクイーンを聴いてポップミュージックに開眼。2007年、ケイティ・ペリーの名でデビュー。特にセカンド・アルバム「ティーンエイジ・ドリーム」から6曲の全米第1位が生まれ、マイケル・ジャクソンの「BAD」の大記録を抜いたほど大ヒットした。15年、スーパーボウルのハーフタイムショーでのパフォーマンスが話題に。

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