ニュースカテゴリ:EX CONTENTS
トレンド
選ぶ・買う・学ぶ 全てがかなえられる音楽の場 ヤマハ大阪ビル
更新
≪楽器レンタル 気軽にレッスン≫
日本を代表する総合楽器メーカーのヤマハが4月3日、ヤマハとしては西日本最大の拠点となる「ヤマハ大阪ビル」(大阪市西区)をオープンした。「ピアノを習いたい」「久しぶりにサックスを吹きたくなった」…と楽器を手に取る理由は人それぞれだが、ヤマハ大阪ビルは豊富な楽器類に加え、音楽教室やホールなどさまざまな機能を兼ね備えており、子供から大人まで、初心者から専門家まで、あらゆる“音楽愛好家の場”となっている。
1階には、キーボードや電子ピアノ、エレクトーンなどの鍵盤楽器が展示され、書籍コーナーの楽譜、音楽雑誌など音楽関連書籍は3万2000冊に上る。
「専門的な本だけでなく、エッセーや漫画などもあり、かわいい雑貨などもそろえています。演奏はしないけれど音楽が好き、興味があるというお客さまにも楽しんでいただけるのでは」とヤマハミュージックリテイリング大阪なんば店副店長の浅見淑子さんが説明する。なるほど、2時間、3時間と時間を忘れて過ごす客が多いというのもうなずける。
2階に上がると、サクソフォン(サックス)やフルート、トランペットなどの管楽器がズラリ。ヤマハの全品番をはじめ、他メーカーも含め約200本をそろえているという。弦楽器は入門から中級者向けのバイオリンを60本、ギターはヤマハLシリーズを中心に70本を展示、アップライトピアノもこのフロアにある。さらに防音室の展示・販売や楽器のリペアルームもある。
3階のグランドピアノのショールームは国内最大級の品ぞろえを誇る。ヤマハグランドピアノ(110万~1900万円・税抜き)が常時約30台展示されており、試弾も可。ヤマハ最高峰のコンサートグランドピアノ・CFX(1900万円・税抜き)も試弾することができるとは感激だ。
同機種のグランドピアノを3台並べて、自分に適したピアノを選ぶことができる「選定室」にも案内してもらった。ヤマハグランドピアノサロン大阪の増永博治さんは「同じ機種でもそれぞれに個性がありますので、ご自身に合ったピアノを選んでいただけます」と説明。主に専門家が利用するのかと思いきや、「弾き比べたお子様自身が『これがいい!』と選ばれるケースもあります」。
4、5階は、大人の音楽レッスンのためのフロアだ。「最近は40~60代の方が増えています」と浅見さん。入会者の約7割が初心者という「ヤマハ大人の音楽レッスン」では、ピアノ、エレクトーン、サクソフォン、トランペット、バイオリン…など多彩なコースがあり、幅広い音楽ジャンルや多様な嗜好性(しこうせい)に応えている。レッスン時は無料で楽器を借りられ(一部、対象外のコースもある)、勤め帰りに気軽に通えるのもうれしい。
1887年、日本で初めてオルガン製作を手がけ、1900年にピアノの製造を開始した総合楽器メーカーのヤマハは、大阪市内に分散していた音楽教室、楽器店などをこのビルに統合集約し西日本の拠点とした。
1階と2階が楽器類を販売する「ヤマハミュージックリテイリング大阪なんば店」、3階が「ヤマハグランドピアノサロン大阪」、4階と5階は大人のためのレッスンフロア、6階と7階は子供向けの教室や指導者対象のレッスンフロアとなっている。120人を収容できる多目的サロンも備えている。
ここでは、楽器を選ぶ、買う、音楽を学ぶ、演奏発表することの全てがかなえられる。まさに“音楽愛好家”を生み育む場所なのだ。(文:杉山みどり/撮影:南雲都/SANKEI EXPRESS)