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個性も経験も豊富 3人の化学反応 geek sleep sheep

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個性も経験も豊富 3人の化学反応 geek sleep sheep

更新

3人組のバンド、ギーク・スリープ・シープ=2015年1月18日(提供写真)  yukihiro(L’Arc-en-Ciel)、kazuhiro momo(MO’SOME TONEBENDER)、345(凛として時雨)という、キャリアも個性も豊かな3人が結成したgeek sleep sheep。多くのライブを経て制作した2作目「candy」はおのずと歌詞の世界観にもまとまりが出て、演奏もツインボーカルも深い化学反応を起こした傑作となった。特に1980、90年代のロックを浴びてきた世代にはたまらなくカッコイイ内容である。

 新たなチャレンジ

 「345ちゃんが気持ちよく歌えるところを出してあげようと意識してメロディーを作れるようになったし、メンバーの感じ方とか出す音についてやりとりする時間が増えたので、それがまとまりにつながっていると思う。歌詞もyukihiroさんと345ちゃんが作った詞を見ると、“なるほど”と思える部分が多かったですね」(momo)

 「candy」というタイトルにふさわしく聴くほどに発見や味わいのあるナンバーばかりだ。「デモを作った時に、90年代前半のバンドのイメージが幾つかあった」(momo)という「feedback」は、百戦錬磨と思われるyukihiroが「新たなチャレンジをしています」と話す最強ロックナンバー。「Addicted」のようにギターを含めmomoの独壇場のような曲がある一方で、「デモの段階では男女の掛け合いの雰囲気だったけど、歌詞と歌の雰囲気を聴くと女性1人で記憶をたどっている感じが成立していたので、自分の歌は削除した」(momo)という「floating in your shine」、yukihiroによるハモンドオルガンや、80年代風シンセサイザーが隠し味的に入っている「lost song」など、細部にわたって丁寧に作られている。

 「『lost song』は自分がやってこなかったような曲調だったので、フレーズの作り方とか、楽しかったですね」(345)

 「『Candy,I love you』のギターリフとベースと一体になって進めていく感じは、やっていて盛り上がるところ。この曲はシューゲイズだけどグランジなところもあり、リフのプッシュの仕方もうまく出たと思います」(yukihiro)

 ボーカルに関しては、yukihiroのアドバイスが効いていたという。

 「ブレスの場所とか、その言葉の聞こえ方とか、悩んだ時に相談すると必ず的確な答えをくれるので安心してやれました」(momo)

 「ホントそうです。『night cruising』は少し休憩しようかと思った時に“次のテイクで録れるから”と言われて歌ったら、それが一番良かったんです」(345)

 会話の端々からチームワークの良さが伝わってくる。会場の熱気に合わせてさらに変化していくというライブも含め、いま最も楽しみな3ピースバンドだ。(音楽ジャーナリスト 伊藤なつみ/SANKEI EXPRESS

 ■ギーク・スリープ・シープ (写真左から)kazuhiro momo(Vo、G)、yukihiro(D、Synth)、345(みよこ、Vo、B)。yukihiroのソロプロジェクトacid androidのアルバムに参加したmomoと、共通の知人345で2012年夏に結成。13年10月にシングル『hitsuji』、13年12月にアルバム『nightporter』を発表。全員が曲作りに参加している。7日@赤坂BLITZ、8月22日@川崎CLUB CITTA’でライブ。

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