SankeiBiz for mobile

日本画と音楽とシャンパンが融合した「Joie de Vivre」 青木冨美子

ニュースカテゴリ:EX CONTENTSのトレンド

日本画と音楽とシャンパンが融合した「Joie de Vivre」 青木冨美子

更新

芸術一家の千住3兄弟。(左から)日本画家の長男・博氏、音楽家の次男・明氏、ヴァイオリニストの長女・真理子氏=2015年6月1日(青木冨美子さん撮影)  【ワインのこころ】

 シャンパンの世界への出荷量は3億713万本。数量では英国、米国、独国、日本ですが、金額でみると日本は堂々の第3位。高額なシャンパンを好む傾向にあります。加えて、昨年は日本市場初の1000万本超えとなり、勢いは増しています。

 約5000のシャンパンメーカーすべてが会員になっている仏シャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会(CIVC)はセミ・パブリックの法的団体で、日本を含む世界14カ国に外国事務所を設けて活動しています。ここでの重要行事のひとつは『Champagne Joie de Vivre(生きるよろこび)』で、これは国を超えて、“シャンパーニュの精神”である生きるよろこびを分かち合い、それにつながる活動や作品をたたえ、そのシンボルとなる人材を選考する賞です。

 今年は芸術一家の千住3兄弟が受賞しました。長男・博氏は日本画家、次男・明氏は音楽家、長女・真理子氏はヴァイオリニストとして国内外から高い評価を受けています。

 3人を育て上げた教育評論家の母親、文子氏は2年前に他界なさいましたが、ワイン通の明氏は「わが家ではいつでもシャンパンが身近な存在だった」と語っていました。

 文子氏は、名器ストラディヴァリウスの到着を祝い、冷やしたシャンパンを準備して、「今宵は音楽と絵とシャンパンの類いまれなひとときになるわ」との言葉を遺しましたが、麻布フランス大使公邸で行われた授賞式でも、日本画と音楽とシャンパンが見事に融合。至福の時間が流れていました。

 千住家の皆さまのさらなるご活躍を願っています。おめでとうございました!(ワインジャーナリスト 青木冨美子/SANKEI EXPRESS

ランキング