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アートのように生活彩るベネチアングラス ランプ・時計専門店 ランパデール

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アートのように生活彩るベネチアングラス ランプ・時計専門店 ランパデール

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色とりどりの高級ランプが並ぶが、東京とは比較にならない良心的な価格とあって、ネット通販も大人気だ=2015年5月19日、京都市下京区(志儀駒貴撮影)  【大人の時間】

 京都市の中心部で1998年9月にオープンした「ランパデール」は、イタリアの歴史あるベネチアングラス製のランプと時計の専門店だ。店内に足を踏み入れると、ベネチアングラスやステンドグラスを使った無数の美しいランプが高貴な輝きを放ち、美術品のごときモダンな時計が壁にずらりと並ぶ。京都はもちろん関西でも珍しい専門店のうえ、価格もお手頃とあって、コレクターはもちろん進物用としてネット通販で購入する顧客も急増中という。

 日暮れ時、京都市の中心部、四条通と寺町通の交差点を少し南下すると、店全体が煌々と輝く一軒のお店に出くわす。近づいて店内をのぞいてみると、天井からぶらさがる無数のベネチアングラス製のランプの高貴な光が店全体を照らし出していた。

 「光に誘われて」

 「先日もリュックサックを背負った旅行者らしき女性2人組のお客さまが夜、『光に誘われて思わずお店の中に吸い込まれたんですが、まるで美術館みたいですね』と驚いておられました」

 店の代表、岡本優氏(42)はこう笑うが、実際、店内に足を踏み入れると、確かに美術館のようだという表現が言い過ぎではないことが分かるはずだ。

 2階建ての店内には、おしゃれで遊び心にあふれたベネチアングラスやステンドグラス製のランプや時計をはじめ、陶磁器製のインテリアランプ、ドイツに実在する古い家をモチーフにしたリトアニア製の「ランプハウス」など、約400アイテムが整然と並んでおり、美術品にさほど興味がなくても、しばらく見とれてしまう人は多いはずだ。

 もともと、真向かいにある創業約100年の老舗鏡専門店「岡本鏡店」が店内で販売していたランプや時計類といったインテリア用品が顧客に好評だったため、姉妹店としてランパデールをオープンさせたという。「父の判断で別店舗にしたんですが、大正解でした。向かいのお店は創業5代目となる兄が切り盛りしています」と岡本代表。

 現地へ買い付け

 イタリア北東部に位置する水の都ベネチアで誕生し、1000年以上の歴史を持つベネチアングラス。岡本代表はその魅力について「長きにわたる歴史を経ても全く変わらない秀逸なデザインや色彩感覚は日本の製品にはない強固な個性を放っています。また、混成民族国家のイタリアらしく、さまざまな民族の芸術が融合しているところも素晴らしいと思います」と語る。

 「世界の素敵をあなたに」というお店のコンセプト通り、店内に並ぶのは、岡本代表が年1回、ベネチアングラスの代名詞といわれる世界のガラス工芸の中心地ムラーノ島をはじめとする現地の工房や、その年の新作をお披露目する見本市に出向いて選んだ「他店にはない」(岡本代表)逸品ぞろいだが、価格はランプで1万5000~5万円、時計が1万5000~2万円で、東京に比べるとかなりのお手頃価格。

 そのため、約5年前から始めたネット通販では全国各地から注文が舞い込むなど大人気。いまでは店頭販売を上回る売り上げだとか。「主要顧客層は30代以上の女性ですが、20代の方も多いですね。常連のコレクターはもちろん、進物用のお客さまも増えています」と岡本代表。ネットで見て、京都旅行のついでにお店に立ち寄り、商品を購入する人も少なくないといい、新たな京都の名所になりそうな勢いだ。(文:岡田敏一/撮影:志儀駒貴/SANKEI EXPRESS

 ■ランパデール 京都市下京区寺町通四条下ル、(電)075・351・2509。営業時間は午前11時~午後7時。定休日は水曜日。オンラインショップはwww.lampadaire.me

 ※価格はすべて税込み。

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