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「3人目ノー」56% 父兄隠し ジェブ・ブッシュ氏、米大統領選出馬表明
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米フロリダ州マイアミでの演説で、大統領選への出馬を正式に表明し支持者の声援に応えるジェブ・ブッシュ氏=2015年6月15日(AP) 米共和党のジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事(62)が15日、来年11月の大統領選への出馬を正式に表明した。41代大統領の父、43代の兄に続くブッシュ家3人目の大統領を目指す。1年前に出馬に反対していた母親のバーバラさん(90)が語っていたように、国民は「ブッシュ」という名前に飽き飽きしており、いかに父と兄の影を消せるかがジェブ氏の最大の課題だ。バーバラさんは最終的にジェブ氏を応援することにしたが、3人目の支持に否定的な有権者が約6割を占めるとの世論調査もあり、厳しい戦いを迫られそうだ。
「わが国は非常に悪い道を歩んでいる。だから私は決めた。大統領選の候補者となることを。この国でわれわれの未来の指揮を執る」
ジェブ氏はフロリダ州マイアミのデード大学のキャンパスに集まった約3000人の支持者を前に演説し出馬を表明した。
政策面では、2期務めた州知事時代に行った減税などの実績をアピール。「年率4%の経済成長と1900万人の雇用創出を目指す」と公約を掲げた。
そして、ブッシュ家による世襲批判を意識し、「誰の順番でもない。誰もが試され、誰にでもチャンスがある」と語り、自らの手で候補の指名を勝ち取る姿勢を強調した。
共和党の出馬表明は11人目。有力候補の一人と目されてきたジェブ氏が名乗りを上げたことで、党の指名争いは一気に本格化。民主党の有力候補のヒラリー・クリントン前国務長官(67)を含め、大統領選の主な顔ぶれがほぼ出そろった。
米大統領の椅子には、1989年にジェブ氏の父のジョージ・H・W・ブッシュ氏(90)が41代に就いて以降、42代にヒラリー氏の夫で民主党のビル・クリントン氏(68)、43代にはジョージ・W・ブッシュ氏(68)が就任。現在の44代のバラク・オバマ大統領(53)以前は、ブッシュ家とクリントン家でたらい回しにされてきた。米国民の間でも、またブッシュ家とクリントン家の争いとなることへの抵抗感が強い。
民主党候補がヒラリー氏となる可能性が高いだけに、共和党の指名争いではジェブ氏に不利となる。
米CNNテレビと世論調査会社ORCが2日に発表した有権者1025人を対象とする世論調査によると、共和党候補ではジェブ氏と同じフロリダ州を地盤とするマルコ・ルビオ上院議員(44)が支持率14%でトップ。ジェブ氏は13%と拮抗(きっこう)しているが、3月以降、支持率をどんどん落とし2位に転落した。
ジェブ氏とヒラリー氏の争いとなった場合の支持率ではヒラリー氏の51%に対し、ジェブ氏は43%と大差を付けられている。さらにジェブ氏の最大の懸念材料は、父と兄に続く3人目を「支持する可能性は低い」との回答が56%を占めたことだ。
母親のバーバラさんは1年前、「大統領の立候補者が限られた2、3家族で占められるとしたら愚かしいことだ。(ジェブ氏が)立候補する姿は見たくない」と出馬に反対していた。
ところが6月4日付米誌タイムとのインタビューでは、「私は誰に対しても公平。名字も差別しない」と語り、一転して出馬を支持する考えを示した。米メディアによると、バーバラさんは出馬表明演説に駆け付けたが、父と兄の姿はなかったという。今後も2人を隠し続ける選挙戦となりそうだ。(SANKEI EXPRESS)