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梅雨に最強「シャブリと梅肉ソース」 青木冨美子

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梅雨に最強「シャブリと梅肉ソース」 青木冨美子

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辛口白ワインの代表シャブリと、鯛の昆布締め_アスパラガス_梅肉ソース(青木冨美子さん撮影)  【ワインのこころ】

 びっくり、そして、納得の相性! これはシャブリワイン委員会主催で行われた“ワインと和食のマリアージュ新発見”で、辛口白ワインの代表シャブリと鯛の昆布締め アスパラガス 梅肉ソースを合わせたとき=写真=の感想です。

 和食が世界遺産に登録されて以降、海外の生産者は今まで以上に和食に関心を寄せています。シャブリワイン委員会の場合は、登録以前から熱心で、3年前からは東京の秀逸な日本料理店を会場にして、相性探求を進めています。

 ソムリエ主導の展開だった過去2回とは異なり、今年はルイ・モロー代表と六本木『菱沼』の店主、菱沼孝之氏がプレゼンターとなり、マリアージュについて語りました。

 菱沼店主はシャブリについて「和食と相性が良く、キレのある酸とミネラルが特徴です。食事と合わせると毎回口中をリフレッシュさせてくれます」とコメントしていました。季節感を重視した一品一品に7種のシャブリを合わせたのですが、その極めつけが双方の“酸”を生かした前述の組み合わせ。料理だけを食すと、梅干しのクエン酸をどっと感じます。でも昆布のうまみを生かした鯛に梅肉ソースをつけ、『シャブリ・プルミエ・クリュ レ・フルノー ドメーヌ・ルイ・モロー2011』を合わせると、なんと、酸vs.酸がなじみ、口中まろやか。その後、新たな酸が再生してくる印象なので、舌がきれいに洗い流されていきます。

 ルイ・モロー代表いわく「西洋人にとって梅干しは驚きの食材ですが、合わせることで新たな発見がありました」。食の世界の境界線を取り去ってくれたシャブリ、梅干しと合わせれば、梅雨期には最強の存在です。(ワインジャーナリスト 青木冨美子/SANKEI EXPRESS

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