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科学
週末頭痛とカフェイン 大和田潔
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秋葉原駅クリニック院長、大和田潔さん。診療と執筆で多忙な毎日だが、ランニングと水泳を欠かさない。「体が軽くなれば動くのが楽しくなる。運動をすれば気持ちも前向きになる」=2014年9月2日(塩塚夢撮影)
「土曜日や日曜日にせっかく休みなので出かけようとすると頭痛が起きてしまって、台無しになってしまうんです」という女性のテレビ番組を監修したことがあります。週末に頭痛が起きるので、「週末頭痛」と呼ばれます。
その女性は、大好きな日本茶を事務所にあるポットにたくさん作りおきして一日に何杯も飲んでいました。週末は、家でノンビリしているのでお茶は飲みませんでした。また、決まって朝寝坊をしていました。
片頭痛は、脳血管の拡張によって悪化します。不規則な睡眠リズム、ストレスからの解放、月経周期、低血糖などさまざまな要因が引き金になります。大きなプレゼンテーションや、ピアノの発表会など緊張した場面の後に、決まって頭痛を訴える方がいらっしゃいます。
日本茶やコーヒーに含まれるカフェインは、交感神経を刺激して血管を収縮させる作用があります。週末、カフェインレスになると、離断症状として頭痛が起きやすくなります。
休日は、睡眠時間も長くなりがちです。朝食を遅くとったり、抜いたりすると前日の夕食から何も食べないことになるので、低血糖も続きます。こういったいくつもの要因が重なって、週末になると決まって頭痛が起きるという現象になっていきます。
おしゃれなカフェや女性が好むカフェイン入りの飲料も増えてきました。週末頭痛を起こしている若い女性に、カフェインについて尋ねてみたことがあります。「編集の追い込みになると、カフェで購入したコーヒーだけでなく、ドリンク剤やエナジードリンクで気合を入れています。もちろん、週末はぐったりで、昼過ぎにやっと起きられます」とおっしゃっていました。痛み止めを内服することも頻繁でした。
そこで、カフェインの摂取量を減らすようにお伝えしました。長寝したいようなら、一度起きて甘いカフェオレなど糖分とカフェインの入ったものをとってから寝てみるように工夫してもらったところ、頭痛は激減しました。
週末になると決まって起きる週末頭痛に悩まされている方は、試してみると良いかもしれません。(秋葉原駅クリニック院長 大和田潔/SANKEI EXPRESS)