SankeiBiz for mobile

神戸、軽井沢など新たに8地域 サミット関係閣僚会合地を選定

ニュースカテゴリ:EX CONTENTSの政治

神戸、軽井沢など新たに8地域 サミット関係閣僚会合地を選定

更新

「長野県・軽井沢サミットを実現しよう」と書かれた横断幕が掲げて開催地に名乗りを上げていた長野県北佐久郡軽井沢町。サミット誘致はならなかったが交通相会合の開催地となった=2014年10月25日、JR軽井沢駅(高橋昌之撮影)  政府は3日、来年5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に先立つ保健相会合を神戸市で、交通相会合を長野県軽井沢町でそれぞれ開くなど、新たに8地域で閣僚会合を開催すると決定した。定例で行われている外務、財務両相の会合に加え、各自治体の希望や地方創生の観点も加味し選定した。

 このほか科学技術相会合(茨城県つくば市)、農相会合(新潟市)、環境相会合(富山市)、教育相会合(岡山県倉敷市)、情報通信相会合(高松市)、エネルギー相会合(北九州市)をそれぞれ開催する。関係閣僚会合は計10会合となり、過去に日本で開かれたサミットでは最多となる。

 開催時期については、伊勢志摩サミットに先立つ3~5月中旬を想定。担当府省庁を中心に準備を加速する方針だ。

 地方の良さ、世界に発信

 菅義偉(すが・よしひで)官房長官は記者会見で、閣僚会合の開催日について「関係省庁からしかるべき時期に発表したい」と説明。新たな閣僚会合を追加することには否定的な考えを示した。同時に「日本の地方の良さを見てもらい、世界に発信できたらいい」とも述べた。

 8地域の選定で、つくば市は世界最先端の科学技術が集積し、日本の技術力をアピールできる点が決め手になった。新潟市は国家戦略特区として農業改革に取り組んでいることが評価された。軽井沢町は北陸新幹線の開通に伴う交通の利便性向上、富山市は先進的な環境保全に取り組んでいることが決定につながった。

 神戸市は阪神大震災からの復興を遂げ、最先端医療が盛んな点が注目された。倉敷市は教育と文化を核とした街づくりを行ってきたこと、高松市は情報通信技術を利用した全県的な遠隔医療ネットワーク導入を評価した。北九州市は省エネルギーを含む実証実験の取り組みなどを考慮した。

 伊勢志摩サミットは来年5月26、27両日に開かれる。政府は外相会合を広島市で、財務相会合を仙台市でそれぞれ開くと既に発表している。

 県知事「四国に経済効果」

 情報通信相会合の開催地が高松市に決まったことを受け、香川県の浜田恵造知事は3日、県庁で記者会見し「四国で初の関係閣僚会合の開催となる。四国全体の経済効果や知名度向上が期待できるのではないか」と喜びを語った。

 来年3月からは瀬戸内海の島々や高松市などを舞台に「瀬戸内国際芸術祭2016」が開かれる。高松市役所で記者会見した大西秀人市長は「各会場をまわってもらい、島々や現代アートの素晴らしさを味わってほしい」と述べた。(SANKEI EXPRESS

ランキング