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科学
レム睡眠とノンレム睡眠 大和田潔
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秋葉原駅クリニック院長、大和田潔さん。診療と執筆で多忙な毎日だが、ランニングと水泳を欠かさない。「体が軽くなれば動くのが楽しくなる。運動をすれば気持ちも前向きになる」=2014年9月2日(塩塚夢撮影)
睡眠時間は7時間ほどが望ましいようです。6時間以下になると昼間の集中力が欠けてしまうだけでなく、脳卒中や心臓病の合併症が増加するという報道がなされました。私たち医療者は、当直明けによくケアレスミスをすることを自覚しています。
睡眠が不足すると、どうしても集中力が欠如してきます。細かなところに目が届きづらくなり、薬剤師さんや看護師さんに指摘される小さなミスが増えてきます。外来の患者さんが途切れたときに、気がつかずに腕を組んで寝てしまっていたこともありました。
先日、睡眠の講演会に出席したときに、おもしろい話をうかがいました。睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠があります。レム睡眠の時は、眼球が素早く動くことが観察されています。夢を見るのは、レム睡眠の時です。
私は、レム、ノンレムという語順から、レム睡眠が睡眠の主体だと思っていました。ところが、下等な動物にはノンレム睡眠しかなく、人間はレム睡眠が多い生き物であるとのこと。もともとノンレム睡眠が、主であることを教わりました。
脳が大きくなり、休息を長く取らなくてはならなくなるにつれ、ノンレム睡眠の時間が長くなっていったと考えられているそうです。
夢についても面白いお話をうかがいました。「悪夢」はあっても、「良夢」はないとのこと。悪夢には2種類あるそうです。落ちてしまう、追いかけられるなど、古来人間が恐怖を覚えるものと、昼間起きた嫌な体験の追想の2つだそうです。どちらもあまり経験したくないものです。
私たちは、忙しくなると食事と睡眠をおろそかにしがちです。一見、何時間も作業をしない睡眠時間は、無駄な時間のようにみえます。
けれども脳は、寝ている間に昼間に経験したことを整理する作業を行い、昼間の活動の準備も行っているとのこと。睡眠は脳にとって、とても大切なものです。人間の体のコンディションは、意思の力だけではどうしようもないものです。体をいたわって、毎日を過ごしていくことにしましょう。(秋葉原駅クリニック院長 大和田潔/SANKEI EXPRESS)