SankeiBiz for mobile

【DANCE@EXPRESS】「ダンサー」と呼ばれるためには? 暗黙の了解を探る

ニュースカテゴリ:EX CONTENTSのエンタメ

【DANCE@EXPRESS】「ダンサー」と呼ばれるためには? 暗黙の了解を探る

更新

7月11日、横浜ベイサイドにて行なわれた「COOL_JAPAN_DANCE_SHOWCASEin_Yokohama」の模様=2015年、神奈川県横浜市中区(福島徳撮影)  「職業」「趣味」あるいは「習い事」として…。ダンスとの関わり方や捉え方は十人十色、千差万別だ。だが、プレーヤーになることに、果ては対価としてお金を稼ぐことに、なんら資格の必要もない「ダンサー」という存在でもある。

 では、いったい何がダンサーをダンサーたらしめるのか? 筆者独自の観点で触れてみた。

 独自の条件が存在

 ダンスを始めて1週間だろうが10年だろうが、“ダンサー”と名乗ってはいけないという縛りは、公には存在しないようだ。ただ、ダンサーを自称する人たちの中では、そう名乗る上で幾つかの“暗黙の了解”ともいえる条件のような物が存在する。

 特筆すべきは、「対価を得られる」ということなのだが、これを語る場合には、文化としてもう少し違った物がついて回る。

 積み重ねによって

 「クラブでのダンスイベントに出演者として参加すること」

 これは「ダンサー」を名乗る過程で抱く、ほぼ共通の感覚だ。最初はイベント主催者側にチケットのノルマを支払って出演するのが主流だが、大きなダンスバトルやコンテストで結果を残したり、アーティストとの共演を果たしたり、近年は自分がプロデュース、振り付けした作品で世に認められるなど、あらゆる活動シーンで自分の存在を知らしめることがダンサーとしての重要なステップアップ、キャリアアップになっていく。

 その貢献度により、ある日を境に突然、ということではなく、さまざまな要素の積み重ねで、多くのプレーヤーが少しずつ自他共に認める「ダンサー」になっていく。

 皆に平等に楽しみを与えるもの

 ダンスをツールとして、対価を得る人がダンサーならば、同様にそれを多くの大衆に知らしめることのできる人間もまたダンサー、さらに、自ら表立った活動はしないものの、文化を良く理解して、クラブで自分の時間を楽しむために踊る人もダンサーだ。

 こう考えてみるとスポーツ選手やタレントなどと比べて、幾分か曖昧なくくりの中に存在していることになる。正確に「ダンサーとは何か」と問われたときに、ハッキリと答えを出せるということ自体に賛否がつきまといそうだ。

 一方、そういったものを一切気にせずもっと気軽にダンスと触れ合えるような環境と認識を作っていくことができればプレーヤーの数や世間への認知度も向上するかもしれない。最終的に形はどうあれ皆に平等に楽しみを与え得るものとしてのダンスであることを強く望む。(仙台市出身のダンサー 吉田悠紀/SANKEI EXPRESS

 ■よしだ・ゆうき 宮城県仙台市出身のダンサー。2008年にマドンナのワールドツアーを周り、現在ではさまざまなアーティストの振り付けや自身のユニット「TRIQSTAR」のリーダーとして世界中で活動を展開している。

ランキング