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タオルをインテリアに 癒やしの肌触り フランジュール
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フランジュール1階。店の奥にはオリジナルタオルが並び、「コテ_バスティド」はじめインポート商品も充実。中央は海外の作家ものの食器類=2015年7月16日、兵庫県神戸市中央区(頼光和弘撮影)
タオル一つでこんなに幸せな気持ちになれるとは-。ふわっふわの肌触りにいつまでも顔をうずめていたくなる。タオルやベッドリネン(ベッドで使用する布製品の総称)、インポートのインテリア雑貨を扱う神戸市中央区のセレクトショップ「フランジュール」。「インテリアの一部として提案できるタオルを」という思いで、神戸旧居留地近くにオープンして15年。多くのフランジュールファンをとりこにしている。
パリのアパルトマンを思わせる「フランジュール」。店内にはやさしい香りが漂っている。壁面の棚に並べられたタオル類を手に取ると、そのふんわりした手触りにうっとり。白やベージュ、ブラウン…と、シックな色合いがおしゃれだ。
「インテリアになじむようなタオルがあれば、という思いからブランドを立ち上げました」。こう話すのは、フランジュールのオーナーで、タオルの企画・製造販売会社「林タオル」(神戸市)の社長兼デザイナーの木崎清美さんだ。
1951年創業の林タオルは木崎さんの父が創業。手拭いとパイル地のタオルを扱っていた。タオルは企業や店のノベルティーやお祝いなどの贈答品としての需要が高く、色柄も派手だったという。
林タオルでデザインを手がけていた木崎さんは「部屋の中にあるタオルに違和感を覚え、欧州のようにインテリアの一つとして提案したいと考えました」と振り返る。そして99年にブランドを立ち上げ、翌年、直営店をオープンした。
素材から製法までこだわりぬいたタオルは、一度使えば手放せなくなる使い心地。最高級のスーピマ綿やサンフォーキン綿などをそれぞれの特徴に合わせた糸の太さや織り方を吟味し、国内の工場で製造している。
たとえば、コーマ糸(細番手の高級綿糸)をよりをかけずに特殊製法で織り上げる無撚(むねん)糸綿で仕上げられたタオルはふんわりと柔らかい。また、しなやかで柔らかく光沢がある米南西部産のスーピマ綿のタオルは、より回数を少なくした紡績法でボリュームを残しつつ軽くてソフトな手触りだ。色も風合いも種類が豊富で、好みや季節に合わせて使い分けられる。
ベッドシーツや枕カバーなどもオリジナルだ。法王庁御用達のイタリアリネンメーカー「GIORI」社のリネン(亜麻の繊維を原料とした織物の総称)を使用しており、使うほどに風合いが増すそうだ。
「リネンは水分を吸収し、ため込まずに発散させるので、サラッとしてべたつかない。とても寝心地がいいんです」。リネンといえば夏のイメージが強かったが、一年中快適に使えるという。しかも、「欧州では親子代々受け継がれる」ほど丈夫で長持ち。オーダーも可能だ。
インポート商品にもこだわりがうかがえる。豊富にそろえている南仏ブランド「コテ バスティド」のフレグランスやバスグッズはパッケージの完成度も高く、せっけんやキャンドルなどさまざまなアイテムを香りでそろえることができ人気が高い。
「何より私自身が気に入ったんです」と木崎さん。日本でも気軽に手に取れるようにしたいと思い、仏大使館に問い合わせ、さまざまな手続きの後、2003年にはコテ バスティドの日本総代理店となった。
フランジュールは“自分らしい一日”を意味する造語。「タオルやリネンなどは、長く使えるものづくりをモットーにしています。輸入品は大量生産ではない作り手の顔が見えるものを厳選しています。自分のお気に入りを見つけて、癒やしの空間を演出してもらえれば」
すっかり「フランジュール」のファンになった私。快適な生活の第一歩として、まずはタオルからそろえたい。(文:杉山みどり/撮影:頼光和弘/SANKEI EXPRESS)