抗酸化作用で美肌 生活習慣病を予防 ナスと豚肉のバジル炒め他
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トマトもナスも夏野菜。トマトは緑黄色野菜なので、βカロテンが多く含まれますが、近年、注目されているのは「リコピン」という赤い色素です。トマトは赤ければ赤いほどリコピンが多く含まれます。
βカロテンは、体内で必要に応じてビタミンAに変わり、視覚機能に欠かせないビタミンです。皮膚や粘膜を潤す働きや抗酸化作用もあり、粘膜のがん化の予防も期待できます。
リコピンもβカロテンに勝る抗酸化作用があり、美肌や生活習慣病予防に働くことがわかっています。いずれも、油脂と一緒に取ると吸収がよくなるので、油で炒める、揚げるなどの調理法がおすすめです。
2012年にはトマトの果汁成分に、脂肪を燃焼させる遺伝子を増やす「13-oxo-ODA」というリノール酸が含まれていることが発見され、肝臓での脂肪燃焼に働くタンパク質が多く作られ、血糖値が低下することなどがわかってきました。ただし、これはマウスの実験によるもので、人間がこの効果を得るためには、毎食時、トマト2個またはトマトジュース200ミリリットルが目安となるので、毎日続けるのは難しいですね。ダイエットや生活習慣病の予防・改善を考えるなら、トマト料理を上手にとりいれるのが得策だと思います。