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消化がよく夏バテ向きのタンパク質 豆乳そうめん(コングクス風)他

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消化がよく夏バテ向きのタンパク質 豆乳そうめん(コングクス風)他

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豆乳そうめん(コングクス風)。※466kcal、塩分3.9グラム(1人分)  【牧野直子の健康ごはん】

 「コングクス」は韓国の夏の代表的な冷たい麺料理。「コン」は豆、「クッス」は麺を意味するそうです。韓国では乾燥した大豆を水に一晩ほど漬けてもどし、薄皮をむいてからゆでた大豆とゆで汁をミキサーにかけたものがスープになります。これをよく冷やしてから、塩で好みの味に調えて食べるそうです。

 具はキュウリやトマト、キムチが定番。これを手軽に作れて、日本風に食べやすくアレンジしたものが、今回の豆乳そうめんです。

 具が野菜だけで物足りなそうですが、豆乳は「畑の肉」と呼ばれる植物性タンパク質源の大豆からできているので、豆乳スープがタンパク質源のおかずの代わりになるというわけです。

 原料の大豆は消化がよくありませんが、豆乳は大豆の種皮をむいて、すりつぶしてからしぼったものなので、消化がよいのが特徴です。夏バテなどで胃腸が弱っている人に向いているタンパク質源といえます。

 そのほか栄養面では、余分な塩分(ナトリウム)の排泄(はいせつ)を促すカリウムや、貧血の予防に欠かせない鉄、女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボンが期待できます。

 肉や魚の動物性タンパク質源も毎日の食事で必要ですが、大豆・大豆製品の植物性タンパク質も欠かせません。大豆や納豆、豆腐、厚揚げなどを料理で食べたり、豆乳を飲んだり、豆乳を料理に使って毎日取るように心がけましょう。

 夏、よく食べる冷たいそうめんやうどんですが、つけつゆを作る際、希釈するタイプのめんつゆを水でなく豆乳で希釈すると、つゆにコクが出て、タンパク質も補えるのでお試しください。(文:管理栄養士 牧野直子/撮影:田中幸美(さちみ)/SANKEI EXPRESS

 ■まきの・なおこ 料理家、管理栄養士、ダイエットコーディネーター。「スタジオ食」代表。1968年、東京生まれ。女子栄養大学卒。おいしくてからだに優しく、元気になるレシピ、健康的なダイエット方法まで提案し、幅広く活躍中。著書も多数で、近刊は「冷凍保存のきほん」(主婦の友社)、「はじめてのシニアの健康スムージー」(家の光協会)。

 ≪豆乳そうめん(コングクス風)≫

 ※466kcal、塩分3.9グラム(1人分)

 【材料】(2人分)

そうめん     3束(150グラム、袋の表示通りにゆでる)

キュウリ     1/2本(斜め薄切りにしてから千切り)

トマト      1個(縦半分に切って薄切りにする)

キムチ      100グラム(ざく切りにする)

無調整豆乳    2カップ

鶏がらスープ   小さじ1

うすくちしょうゆ 大さじ1

すりごま     大さじ2

 【作り方】

〔1〕鶏がらスープを1/4カップの湯で溶いて、豆乳、うすくちしょうゆと合わせて冷やす。

〔2〕器にそうめんを入れキュウリ、トマト、キムチをのせて〔1〕を注ぎ、すりごまをふる。

 【ワンポイント】

☆ボリュームが欲しい場合は、細切りの焼豚やハム、蒸し鶏を加えてもよい。

☆キュウリは貝割れ菜や水菜でもよい。

 ≪ほうじ茶プリン≫

 ※57kcal、塩分0グラム(1人分)

 【材料】(2人分)

ほうじ茶   1カップ

無調整豆乳  1/4カップ

砂糖     大さじ4

ゼラチン   小1パック(5グラム、表示通りに戻す)

黒みつ    小さじ2

 【作り方】

〔1〕ほうじ茶に砂糖を混ぜ、豆乳を加えてさらによく混ぜる。ゼラチンを加えて器に入れ、冷蔵庫で冷やし固める。

〔2〕〔1〕に黒みつをかける。

 【ワンポイント】

☆器に入れる前に氷水にあててとろみがつくまで冷やしてから、器に入れて冷蔵庫に入れると早く固まる。

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