大手旅行代理店と国内を拠点とする格安航空会社(LCC)との連携強化の動きが加速している。JTBは、国内線LCC航空券と宿泊のインターネット予約がセットでできるダイナミックパッケージツアーの取扱額が好調に推移。日本旅行も今月からLCCと組んだパッケージツアーの販売を始めた。国内線LCCの利用者は観光目的が約7割を占めており、旅行代理店側は新規顧客獲得の有効なツールとして期待している。
当初目標の4割超
JTBグループでeコマース事業を手掛けるi.JTB(東京都品川区)は昨年10月下旬、LCCのジェットスター・ジャパンと提携したダイナミックパッケージツアー「るるぶトラベルツアー」の取り扱いを開始。ジェットスターの国内線14路線の航空券と全国約16万の宿泊施設とのプランを自由に組み合わせるもので、今年3月末までの出発分の取扱額は当初目標を4割上回った。