フィリピンのファストフード最大手ジョリビー・フーズは、2013年度(13年1~12月)の売り上げが前年比12.8%増の1000億ペソ(約2290億円)で過去最高を更新した。同国の経済成長を背景に内需が拡大し国内での売り上げを伸ばしていることに加え、国外での積極的な事業展開が奏功した。現地紙マニラ・タイムズなどが報じた。
ジョリビー・フーズは同国で絶大な人気を誇るハンバーガーチェーン「ジョリビー」や鶏肉料理チェーン「マンイナサル」などを展開。現在、国内2181店舗、国外583店舗を構える。
13年度の最終利益は46億4000万ペソで前年比24.5%増となり、過去7年間で最大の伸びを示した。13年第4四半期(10~12月期)の内訳は、国内事業の売り上げが前年同期比12.2%増に対して国外事業は21.2%増、最終利益は20.3%増の15億2000万ペソだった。ベトナムでの売り上げが40.2%増など東南アジアや中東での事業拡大が全売上高を牽引(けんいん)した。
ジョリビー・フーズ幹部によると、昨年は第4四半期だけで国内外に98店舗を開業したという。ジョリビー設立以来、最速のペースで「今後も事業展開を加速させ、ブランド定着を図る」との見解を示した。
今年は新店舗開設などの設備投資に昨年の倍以上の63億ペソを充て、事業拡大に拍車をかける意向だ。(シンガポール支局)