三菱重工業と独電機大手のシーメンスによる仏重電大手アルストムのエネルギー部門買収協議が大詰めに入った。買収を争う米ゼネラル・エレクトリック(GE)による提案を上回る内容を提示できるかが焦点。買収交渉に影響力を持つフランス政府の意向も大きく影響しそうだ。
三菱重工とシーメンスは16日から2日間の日程で、両社が共同でまとめた買収案の概要をアルストム側とフランス議会にそれぞれ説明する見通し。買収案は三菱重工が蒸気タービン事業、シーメンスがガスタービン事業を買収し、両社で1兆円程度の資金を投入することなどが軸になるとみられる。
三菱重工は、今年2月に火力発電システム事業を日立製作所と統合した。蒸気タービンは火力発電所や原子力発電所などで使用されており、新興国も含めて世界で多くの需要がある。買収が実現すれば、アルストムが持っていた海外の顧客網を取り込むことができ、規模拡大につながる。