JR東日本は、同社管内の新幹線・特急列車と旅館やホテルを組み合わせてツアーを作る旅行商品「JR東日本ダイナミックレールパック」の販売を27日始める。購入時期や列車の発着時間帯、残りの空席状況などに応じ、同じ組み合わせでも料金が上下する「価格変動制」を国内鉄道会社で初めて導入する。
こうした料金を柔軟に変動させる販売手法は航空業界が先行している。JRの場合、早期予約割引や指定席料金が200円上下する「繁忙期」「閑散期」の設定があるだけだった。
一方、ダイナミックレールパックは、旅行に使いにくい午後や夕方の列車で割引率を高く設定することも想定。旅行者のニーズに合わせた機敏な価格設定を行うことで、鉄道旅行の需要掘り起こしを目指す。