リニア中央新幹線のトンネル工事に向け準備が進む山梨県早川町の現場=11月28日【拡大】
JR東海が2027年の先行開業を目指すリニア中央新幹線は18日、南アルプスの山々を貫く全長25キロのトンネル工事がスタートする。品川-名古屋間285キロの中でも最難関の大工事とされ、工期は約10年に及ぶ。施工するゼネコン各社が高い技術力を発揮し、安全に工事を進められるかどうかが問われる。
リニアは昨年末に品川、名古屋両ターミナル駅の工事に向けた資材置き場などの整備が始まっているが既存施設のない山岳地帯での本格工事は初めてだ。
南アルプストンネルは山梨、静岡、長野3県を結ぶ計画。18日は、山梨県早川町から静岡県境まで7.7キロの「山梨工区」の起工式を行う。大成建設と佐藤工業、銭高組の3社の共同企業体が来年春から本格的な掘削工事に着手する。
トンネル西端の「長野工区」(8.4キロ)も来年早々に施工会社が決まる予定で、中央部の「静岡工区」(8.9キロ)へ向けて東西から掘り進む。
同トンネルは、地表面からの最大深度が1400メートルと、上越新幹線大清水トンネル(群馬、新潟県境)の1300メートルを上回る。南アルプスは地層が複雑で、地下水の大量噴出による工事の中断も起きかねない。