明治は9日、カバを描いたうがい薬の包装デザインが自社製品と「酷似している」として、製薬会社2社に対し、デザインの使用差し止めを求める仮処分を東京地裁に申し立てたと発表した。
製薬2社は、米系のムンディファーマ(東京)と、塩野義製薬子会社のシオノギヘルスケア(大阪市)。焦点になっているのは、明治が商標登録しているキャラクター「カバくん」だ。
明治はうがい薬の「イソジン」を販売してきたが、契約変更で4月以降は別の商品名で販売する。包装にはこれまで通り「カバくん」を使う。
イソジンは今後、ムンディファーマとシオノギヘルスケアが販売する。ムンディファーマとシオノギヘルスケアの担当者は、包装デザインが決まっていないなどとして「コメントは差し控える」と話した。