知財活用アイデア大会 中小企業は第2創業に学生の知恵を (1/3ページ)

2016.12.5 05:00

前回大会で最優秀賞と優秀賞に輝いた学生チームと審査委員=2015年11月28日、東京・半蔵門
前回大会で最優秀賞と優秀賞に輝いた学生チームと審査委員=2015年11月28日、東京・半蔵門【拡大】

西武信用金庫理事長・落合寛司氏

 大手企業などが保有する開放特許の活用を中小・ベンチャー企業に呼びかけるため、産学官金の支援機関が連携し大学生にアイデアを募る「知財活用アイデア全国大会2016」が10日、東京都港区の富士通汐留本社で開催される。各地区の予選会を勝ち抜いた10大学13チームが、卓越した製造力を持つ中小企業に対し商品化につながるアイデアを提案する。主催する西武信用金庫の落合寛司理事長に狙いなどを聞いた。

 --全国大会を主催する理由は

 「中小企業は今、第2創業期を迎えている。現状のビジネスの延長線上でも、その関連でも、まったく違うものでも構わないが、時代が求めるビジネスモデルに変える必要がある。しかし今の社長、経営陣では難しい。大学生など若い人の新しい発想がビジネスモデルを変えるきっかけになる。こうした思いから主催している」

 「そこで大手企業は保有する知財のうち使われていない特許などを開放し中小企業に使ってもらう。その使い方のアイデアを既成概念に邪魔されない学生、中でも文系に出してもらう。中小企業は活用できると思ったアイデアを、磨いてきた独自技術と組み合わせて新商品を開発、第2創業につなげてほしい」

 --中小企業が置かれている現状は

 「日本経済が成長から円熟、衰退に移ろうとしている。この変革の時代に対応できない企業は退場を余儀なくされ、成功すれば成長を続けられる。『小』が『大』に勝つ絶好の機会だが中小企業は変化に対応できず廃業・休業に追い込まれている。新しいビジネスが求められているわけで、第2創業期を意識して取り組むべきだ」

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