少子高齢化などで労働力不足が大きな課題となる中、解決策の一つとして期待されるのが外国人労働者の積極採用だ。4月から外国人の人材紹介事業を始めた「aim(エイム)」(大阪市天王寺区)は、アルバイトの募集で予定の人員集めに苦労する企業に対し、インターネットの自社サイトに登録する外国人の求職者を必ず面接に行かせる独自のサービスを提供。紹介した外国人の採用実績を伸ばしている。
もともと英会話学校としてエイムを創業した加地太祐社長にとって、講師の外国人は身近な存在。「日本にいる外国人のために何かできないか」。いつもそんな思いがあったという。
新事業参入への背中を押したのは昨年、交通事故に遭い、数日間意識不明になったことだ。この経験から「一度きりの人生、挑戦しよう」と思い立ち、外国人の人材紹介事業を開始、専用サイト「YOLO-JAPAN」を開いた。「YOLO」とは「You Only Live Once」(人生一度きり)の頭文字から取った。
エイムのアルバイト紹介事業の強みは、自社サイトに登録する豊富な数の外国人を必ず面接に行かせる「確約面接」と呼ばれるサービスだ。求人広告は一定期間掲載してもなかなか採用希望者が集まらず、ましてや面接までこぎつけるのもまれなケースが多い。そこで面接1件(1人)につき2万円(税別)を実費として支払う企業の元に外国人の求職者を必ず行かせ、採用できる機会を向上。このサービスが奏功し、11月までの採用実績は500件にのぼった。