三菱ケミカルホールディングス子会社の三菱レイヨンは6日、同社の炭素繊維がトヨタ自動車の新型ハイブリッド車「プリウスPHV」に採用されたと発表した。リアドアの骨格材向けに、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の中間材料「SMC」を供給する。炭素繊維は、鉄より軽量で強度が高いのが特徴。世界的な燃費規制の強化で自動車の軽量化ニーズが高まるなか、需要拡大が見込まれている。三菱レイヨンの炭素繊維は、ほかにも独BMWの電気自動車(EV)「i3」や、日産自動車のスポーツカー「GT-R」に採用されている。また、イタリアの高級スポーツカーメーカー、ランボルギーニとはCFRPの共同開発を検討している。