大手ビール4社、北海道で年内にも共同輸送 物流人手不足で“呉越同舟”

2017.3.9 07:25


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 アサヒビールなど大手ビール4社が、年内にも北海道でビール類(発泡酒と第3のビール含む)の共同輸送に乗り出すことが8日、分かった。トラックや鉄道を使い、北海道各地の卸業者に共同で配送する。ヤマト運輸が値上げを検討するなど物流業界の人手不足が深刻化する中、同業他社と“呉越同舟”で物流コストの削減につなげる。大手4社がそろって共同輸送に取り組むのは初めて。

 共同輸送に参加するのはアサヒのほか、キリンビール、サントリービール、サッポロビールの4社。

 共同輸送にあたっては、4社が札幌市に共同倉庫を建設することも検討する。とくに、北海道は各社の物流拠点がある道庁所在地の札幌市から遠隔地に卸業者が点在しているため、共同輸送のメリットが大きいと判断した。コスト削減だけでなく、二酸化炭素(CO2)排出量の削減にもつながる。

 これまで各社は、工場から商品を各自の物流拠点に運び、そこから卸業者にそれぞれ配送していた。インターネット通販の拡大などでトラック運転手の人手不足が進み、物流業界で値上げの動きが広がる可能性がある。このため、ビール各社は一段のコスト削減に迫られている。

 大手ビールの共同輸送では、平成23年にアサヒとキリンが都内の一部で開始し、27年にサッポロも加わった。また、アサヒとキリンは今年1月、両社の関西圏の工場から鉄道やトラックで北陸に共同輸送する取り組みも始めている。

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