東京ゲームショウ2016で人気を集めたVRコーナー【拡大】
「さあ、現実を超えた体験へ。」-一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)などが毎年秋に開いているイベント、東京ゲームショウの今年の概要が決定。東京ゲームショウ2017として、9月21日から24日まで、千葉市美浜区の幕張メッセを全館使って開かれる。現実を超える体験ができると呼びかけているように、VR(仮想現実)やAR(仮想現実)といった分野、ゲームで対戦したり、それを観戦して楽しんだりするeスポーツと呼ばれる分野を強化。ゲームの世界で進んでいる技術の進化や遊び方の変化を見せるイベントになりそうだ。
巨大なスクリーンがステージ上に置かれている。その左右に5台ずつPCが設置され、合わせて10人の若者たちがモニターに見入り、キーボードを叩いて一心不乱にゲームをしている。一般社団法人日本eスポーツ協会(JeSPA)が主催して、2月25日と26日に東京都江東区の豊洲PITで開かれた、第2回日本eスポーツ選手権大会。「カウンターストライク:グローバルオフェンシブ」というシューティングゲームの決勝戦で、片方のチームが30ゲーム行われるうちの15ゲームを先取して、あと1ゲームを取れば優勝という場面になった。
そこから相手が、1ゲームも落とせない中を5ゲーム連取して14ゲームまで取り、あと1ゲームでタイに持ち込もうとしたが、次のゲームを先行していたチームが奪い、ぎりぎりのところで逃げ切った。あらゆるスポーツにある、逆転するか逃げ切るかといったスリリングでドラマティックなシーンが、ゲームの大会という場でも演じられた。まさにeスポーツ。PCに向かってゲームをプレーしていた選手たちも、チーププレーや反射神経といったスポーツでも必要な要素を駆使して勝負に挑んだ。見てもプレーしても楽しめるeスポーツは、新しい文化やスポーツ、そして産業として発展が期待されている。