スマートフォンやタブレット型端末で学習教材「アプリゼミ」を体験する子供たち=東京都千代田区【拡大】
通信機能のあるタブレット型端末を使った通信教育教材が相次いで登場している。紙と鉛筆と消しゴムで勉強した世代には違和感があるが、国も情報化時代に対応するため、学習環境のデジタル化を進めている。上手に使いこなすことで学習効率が上がるかもしれない。(村島有紀)
スマホでひらがな
昨年12月16日に東京都千代田区で開かれた、ディ・エヌ・エー(東京都渋谷区)の「児童向け教育サービス」の発表会。守安功社長は、今年4月に小学校に入学する長男がタブレット端末を使ってひらがなを学んでいる例を挙げながら、「今後はスマートフォン(高機能携帯電話)やタブレットを利用して勉強するのが、一般的になることを実感している。われわれのように紙と鉛筆で学んでいた頃とは全く異なる学習法を身に付けていく」と、デジタル教材の意義を強調した。
同社が提供を開始したのが、スマホやiPadなどのタブレットで学ぶ新サービス「アプリゼミ」。今年4月からは小学1年生を対象に算数・国語・英語をNHKエデュケーショナルなどが企画監修し、配信する。来春には小学2年と3年用の講座もスタート。高学年の講座も順次、立ち上げるという。
算数教材を監修した筑波大付属小学校教諭、田中博史さんは「算数は計算ばかりで特訓しなければならない暗いイメージがあるが、アプリゼミでイメージが変わるといい」と話す。