特許庁は27日、今年4月に受け付けを始めた音や動きなど新しいタイプの商標を初めて認定したと発表した。「♪ヒ・サ・ミ・ツ」(久光製薬)や「ファイトー、イッパーツ」(大正製薬)といったテレビCMでおなじみのメロディーなど計43件。企業の知的財産を保護することで、ブランド戦略の構築を支援する。
初認定を受けたのは「おーいお茶」(伊藤園)などの音21件、エステーのCMに登場するひよこなどの動き16件、化粧品のマークなどの特徴的な位置5件、ギフトカードなどのホログラム1件となった。
今後、各社が登録料を納付した後で早ければ11月上旬にも正式登録され、10年間の独占権が認められる。
商標は従来、文字や図形、立体など形あるものに限られていたが、4月1日施行の改正商標法で音や色彩など形のない知財の権利が認められた。
米国では映画スター・ウォーズのキャラクター「ダース・ベイダー」の呼吸音や、宝飾品大手ティファニーが包装箱で使う青色が登録済みだ。