口腔がん撲滅へ歯科医連携 検診システム化、医療費削減に一役 (2/3ページ)

2016.1.28 07:01

口腔内を観察するベルスコープを使って口腔がん検診を行う歯科医師と患者=日本歯科大付属病院

口腔内を観察するベルスコープを使って口腔がん検診を行う歯科医師と患者=日本歯科大付属病院【拡大】

 同時に東京歯科大や日本歯科大などの教授ら4人が顧問として参加。歯科医師会での講演などを通じて、口腔がんへの予防意識が低い国民に定期検診の必要性を訴えていく。

 舌がんや歯肉がんなど口腔がんは、がん化するまで5~6年かかる。早期発見により死亡率が米国並みの19%に下がると日本では年間5000人の命が救えるという。

 早期発見の核となるのが、日本で2015年3月に医療機器として認可された蛍光観察装置「ベルスコープ」。口腔粘膜内を観察し異常を発見する診断補助装置で、欧米を中心に2500万以上の症例を持つ。同装置を使って患者の口腔内を写真撮影し専門医に1次診断を依頼。専門医の報告書をもとに患者の治療や口腔内改善提案を行う。

 今秋に200医院態勢

 すでに50医院が参加を確定、検診システムが稼働する6月には100医院まで増える予定。初期導入費用は診断書作成ソフト・利用料などランニングコストを含めて89万円。また検診の予約サイトも開設、都道府県別に参加医院を一覧できるようにして予約受け付けを始める。それまでにベルスコープやその周辺装置の導入、研修などに取り組む。検診の重要性を訴求するプロモーション活動も始める。今秋には200医院態勢を目指す。

口腔がんは進行すると手術により舌や顎の骨を除去

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