
軍の行事に出席したドゥテルテ大統領(右)とロブレド副大統領。新政権に対するフィリピン国民の期待は高い=1日、マニラ(AP)【拡大】
フィリピンのドゥテルテ新大統領は支持率が8割を超えている。同国の民間調査機関ソーシャル・ウェザー・ステーションによると、6月30日の就任直前の24~27日に行われた世論調査でドゥテルテ氏を支持すると答えた人は84%にも上った。支持しないと答えた人は5%だった。現地経済紙ビジネス・ワールドが報じた。
この支持率調査は毎月行われている。6月調査では全国1200人に聞き取りを行った。ドゥテルテ氏の支持率は、選挙前に行われた5月調査時の支持54%、不支持28%から大幅に改善され、アキノ前大統領の就任時(2010年6月)の支持率88%(不支持は4%)と比較しても遜色ない水準に上昇した。
専門家からは、現在は就任にあたっての「ハネムーン期」で、誰もが新大統領に期待しているといった声が上がっている。ある大学教授は「違法薬物や犯罪に対して妥協しない姿勢を示し続けている点が評価されたほか、発表された新閣僚の顔ぶれに対する期待も数値に表れた」と分析した。