日航機出火、タービン羽根200枚損傷 エンジン分解、原因調査へ

機体トラブルのため羽田空港に戻り緊急着陸した日航機の左側エンジンを点検する関係者=5日午後、東京都大田区(宮川浩和撮影)
機体トラブルのため羽田空港に戻り緊急着陸した日航機の左側エンジンを点検する関係者=5日午後、東京都大田区(宮川浩和撮影)【拡大】

 羽田空港を離陸した日航機の左エンジンから炎が出たトラブルで、エンジン内にあるタービンの羽根200枚前後が損傷していたことが6日、日航への取材で分かった。

 日航によると、トラブルを起こした日航機は、ニューヨーク行きのボーイング777。タービンには6段のファンが付いており、後ろから1、2段目のファンに付けられた計222枚の羽根の大半が変形したり、欠けたりしていた。エンジン内を内視鏡で調べた。

 日航機は5日午前11時に離陸した直後、エンジン後部から炎が出た。羽田空港に引き返し約1時間後に緊急着陸した。乗客乗員251人にけがはなかった。

 日航は今後、エンジンを分解するなどして詳しい原因を調査する。