
会見するSUBARUの吉永泰之社長=27日午後、東京都渋谷区(佐藤徳昭撮影)【拡大】
「社内規定の不備だった」「正しいと思ってやってきた」。新車の無資格検査が発覚したSUBARU(スバル)の吉永泰之社長は27日、本社(東京都渋谷区)で開いた緊急記者会見で、悪意はなかったと強調した。検査自体は「相当にきちんとやっている」と自信を見せた一方、生産した車両については「安全といえばおかしいし、安全でないといえばもっとおかしくなる」と述べた。
スバルは、9月に無資格検査が発覚した日産自動車と同様、資格を得るため研修中だった従業員に検査工程を単独で担当させていた。検査書類への押印に、認定検査員から借り受けたはんこを使用する点も共通していた。
だが、吉永氏は「代行の範疇(はんちゅう)だった」と述べ、書類偽装には当たらないとの認識を示し、無資格従業員にも検査能力があったと強調。会見に同席した大崎篤・品質保証本部長は無資格者の習熟度について「100%仕事ができると確認している」とした。
スバルは国土交通省に提出した同社の規定で「認定を受けた検査員が検査すること」と定める一方、社内の業務規定では、「検査員が認定を受けるには現場経験の期間が必要」とし、認定前の検査を認めていた。
日産の問題を受けた社内調査の結果、3日に「全く矛盾した規定になっていた」(大崎氏)ことが判明。吉永氏は「(無資格検査を)やったんだろうといわれればその通り。反省するしかない」と話した。