ビジネスは人付き合いから、とよく言われます。異業種の人が交流し、それぞれの特性を生かして産業創出、技術革新を促す試みは盛んですが、今大きな注目を集めている「交流の場」が、JR大阪駅直結のグランフロント大阪にあります。知的創造拠点・ナレッジキャピタルが運営する会員制ナレッジサロンです。
研究者、クリエイター、起業家、企業人らが入会し、2013年4月の開業時に700人だった会員数が8カ月で約1800人に急増。スペースが手狭になり、3月にサロンの広さを2割増やすことを決めました。
この人気に貢献しているのが、コミュニケーターの存在です。ナレッジキャピタル全体の案内役である彼らの重要な役割はサロンの参加者同士を「つなぐ」こと。年齢は20~30代で、会員の情報を把握し、若い感性で参加者同士のプロジェクトやコラボを仕掛け、それぞれの「知」を結びつけます。
多くの異業種交流サロンでは参加者の自主性頼みで、見知らぬ人との対話がなかなか進まないケースが見受けられます。そんな欠点を補うのがコミュニケーターなのです。そう遠くない将来、彼らの活躍が成果を挙げると信じています。
<プロフィル>
さくらい・なおこ 富山テレビ、NHKリポーターを経て、現在、心理学やコーチングを使った研修を企業・教育機関に提供。趣味はマラソン、英語落語
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