本来ならありえない品種の箱と販売時期の組み合わせに、同課の担当者は「中身を詰め替えて売られていた可能性が高い」と指摘する。
一昨年には、「インターネットで買ったが、おいしくない」との問い合わせもあった。この消費者は、通常4千円ほどで売られる10キロの有田みかんを、約900円の“格安販売”で購入していた。販売会社を調査したところ、所在地は和歌山市の存在しない住所地になっていて、電話にも誰も出なかったという。
「1件ずつ追跡しているが、突き止めるまでには至らず、いたちごっこの現状。有田みかん1つずつにブランドの刻印をするわけにもいかないし…」。同課の担当者は肩を落とす。
ブランドを利用?
有田みかんのブランドは、JAありだが特許庁の「地域団体商標(地域ブランド)」に申請し、平成18年11月に登録が認められた。