最近もイジメによる自殺、あるいはイジメの被害者が校内で加害者をナイフで切り付ける事件が発生した。こうした痛ましい出来事がなくならない。そこで、イジメ問題の相談もよく受けている教育アドバイザーでエッセイストの鳥居りんこさんにイジメ問題について語ってもらった。
わが子がイジメに。事態を悪化させる親とは
イジメはある日、突然わかる。
親が「わが子がイジメられている」という事実に気付くのは、イジメ開始日からはかなり経った後である。
イジメというものは哀しいことに親には「わが子の堤防決壊」の瞬間まではわからないものなのだ。
サインとしては食欲がなくなる、元気がなくなる、朝、起きられないなどもあるが大抵は心の悲鳴に体が追いついたとき、すなわち、体が学校に行くことを拒否したときにようやく親は気付くことができるくらいで、親には「青天の霹靂」感が漂う(我慢に我慢を重ねる子どもたちも多いので、その「堤防決壊」の瞬間が自死という最悪のケースもある)。
ここで親は焦りまくり、しばしばパニックに陥り、事態を余計悪化させる事例も散見される。ここでは、その「とてもじゃないが容認できない事態」が起こったときの親の対応策を論じてみたい。
【親の正しい対応策1:子どもの安全地帯を確保する】
何より優先させるべきことがこれだ。
わが子を詰問することよりも先にこれをやらなければならない。