フィリピンのカジノ産業が好調だ。同国でカジノを管轄するフィリピン娯楽賭博公社(PAGCOR)は、昨年のカジノ収入が前年比10%増の22億ドル(約2251億円)に達したとし、フィリピンは2020年までに世界2位のカジノ拠点になると予測している。しかし、同国政府によるカジノ営業許可基準があいまいなことなどから、同産業の先行きを懸念する見方もある。現地紙ビジネス・ワールドなどが報じた。
首都マニラの湾岸地区エンターテインメント・シティーでは現在、世界最大級のカジノ付き複合リゾート施設の建設が相次いでいる。昨年3月に開業した「ソレア・リゾート・アンド・カジノ」に続き、今夏には「シティ・オブ・ドリームズ・マニラ」が営業を始める予定だ。新規開業効果もあり、今年のカジノ収入は25億ドルに伸びると予測される。16年までには新たに2つのカジノ付き複合リゾート施設が開業する見込みだ。