フィリピンのホテル産業が拡大している。米不動産大手クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドによると、1~6月のフィリピンのホテル分野への投資額は2億420万ドル(約215億円)となり、前年同期の3585万ドルの約5.6倍、昨年1~12月の9634万ドルの約2倍となった。カジノの好調などによって旅行者数が増加しており、ホテル需要が高まっているのが要因だ。現地紙インクワイアラーなどが報じた。
クッシュマンの東南アジア地域担当者は「フィリピンはインドネシア、タイ、スリランカなどと並び今後数年間に大型契約が続くなど活況な市場となる」と述べ、フィリピンのホテル市場の拡大基調が数年にわたって継続するとの見解を示した。
フィリピンは昨年の経済成長率が7.2%で、インドネシア、タイ、マレーシア、ベトナムを含む東南アジア諸国連合(ASEAN)の主要5カ国で最高となるなど、経済が好調だ。楽観的な景気の見通しを受け、国内外各社のホテル市場への投資も続いている。