フィリピンの経済界で活躍する女性が増えている。スイスの金融大手クレディ・スイスがまとめた調査報告書によると、フィリピン企業で取締役など重役クラスの女性の割合は2013年に11.9%となり、調査対象となったアジア諸国・地域でトップだった。現地紙インクワイアラーなどが報じた。
同報告書は、43カ国・地域の3000社を対象に女性の登用状況などを調査してまとめた。アジアでは重役の割合でフィリピンが11年に9.8%、12年に10.1%と着実に増加し、13年はマレーシア(10.9%)、中国(10.7%)、タイ(10%)を抑えて首位に立った。
全43カ国・地域ではノルウェーが39.7%で首位、スウェーデン(30.3%)が2位、フランス(29.6%)が3位と欧州勢が上位を独占。日本は1.6%で最下位のパキスタン(1.5%)に次いで少なく、韓国(2.4%)や台湾(2.8%)とともに下位にランクされた。