経済産業省の有識者会合は11日、2030年時点の発電コストを電源ごとに再検証した報告書を大筋で了承した。焦点となった原子力のコストは4月末に示した報告書案に比べ0・2円高い1キロワット時当たり「10・3円以上」に修正したが、火力や太陽光など他電源との比較では割安な位置づけを維持した。
30年度のエネルギーミックス(電源構成比率)が固まったことを踏まえ、各電源を再計算して提示した。
原子力は東日本大震災後の新規制基準に沿った安全対策の費用を反映しつつ、対策の強化による事故リスクの低下も織り込み、23年の試算(8・9円以上)から1・4円上積みした。
一方、再生可能エネルギーは普及による建設費の低下を考慮しても太陽光が12・5~16・4円、風力が13・6~34・7円、地熱が16・8円に留まり、割高なコストが今後も課題になる。