内閣府が15日発表した平成26年度国民経済計算によると、26年末時点で国民が保有する現預金や株式、不動産などを合わせた家計資産残高は、前年末比1.4%増の2727兆1千億円と、3年連続でプラスとなった。アベノミクス効果で円安や株高が進み、金融資産が膨らんだことなどが後押しした。
内訳は、現預金、株式などの金融資産が2.3%増の1695兆5千億円、土地や建物などの非金融資産が、横ばいの1031兆6千億円だった。
個人と企業、国や地方自治体が保有する資産から負債を差し引いた正味資産にあたる国富は2.0%増の3108兆5千億円で、2年連続の増加。
対外純資産は、比較できる昭和55年以降で過去最高の366兆9千億円と4年連続の増加となった。円安により海外資産の円建ての保有価値が上昇した。