フィリピン国民の7割が親米・親日 接近進める中露には過半数が「信頼できない」

 フィリピンは、ドゥテルテ政権がロシアおよび中国と政治経済的な結びつきを強めているが、国民の間では親米・親日感情が根強いようだ。現地紙マニラ・タイムズが報じた。

 比民間調査会社ソーシャル・ウェザー・ステーションが昨年12月に全国の1200人を対象に実施した国別信頼度調査によると、76%が米国を信頼できると答えたほか、日本を信頼できるとした回答も70%に上った。また、国ではないものの、国際連合も74%と高い信頼を得ている。

 反対に、政権が積極的に接近を進める中国とロシアに対しては、それぞれ61%、58%が信頼できないと答えた。欧州連合(EU)からの離脱を表明した英国も55%が信頼できないと答えている。

 ドゥテルテ大統領は、米国や国連などに対する攻撃的な姿勢で知られる。しかし、自らの立場については「新しい関係を模索しつつ、これまでの友好関係も重視していく」と説明している。

 日本との関係では、12日に安倍晋三首相が首都マニラを訪れてドゥテルテ大統領と会談。今後5年間で日本が1兆円を支援することなどで合意した。