米、最強の爆弾「全爆弾の母」を初使用 アフガンでイスラム国に トランプ氏、軍事力誇示

2017.4.14 07:43

米フロリダ州で行われた大規模爆風爆弾のテスト=2003年(米空軍提供・ロイター=共同)
米フロリダ州で行われた大規模爆風爆弾のテスト=2003年(米空軍提供・ロイター=共同)【拡大】

 【ワシントン=加納宏幸】アフガニスタン駐留米軍は13日、同国東部ナンガルハル州で大規模爆風爆弾(MOAB)の「GBU43」を投下し、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が防御用に使っているとみられるトンネル施設を攻撃したと発表した。MOABは核兵器を除く通常兵器としては最大の破壊力を持ち、実戦で使われるのは初めて。

 アフガン駐留米軍のニコルソン司令官はISがトンネル施設やIED(即席爆発装置)を使って防御を固めていることがMOABを使った理由だと説明。「障害を取り除き、対IS攻撃の勢いを維持するために適切な兵器だった」とした。また、民間人の被害を防ぐため最大限の注意を払ったことを強調した。

 MOABは米軍空軍が開発した精密誘導爆弾で、大型輸送機から投下される。米メディアによると、8トン以上の爆薬が搭載されており、通称は「全爆弾の母」。強力な破壊力で敵の戦意をくじく心理効果も狙う。イラク戦争に配備されたが、使用されなかった。

 アフガンでは今月、米陸軍の特殊部隊員が戦死したばかり。トランプ氏は13日、ホワイトハウスで記者団の取材に応じ、MOABによる攻撃を成功させたとして米軍人をたたえた。また、記者団から今回の攻撃によって北朝鮮にメッセージを送ったのかと問われ、「メッセージを送ったかどうかはどうでもいい。北朝鮮は対処しなければならない問題だ」と述べた。

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