【開発物語】「追憶の香り」缶コーヒーで再現 「ボス グランアロマ」挑み続けた十数年 (1/10ページ)

2013.10.7 10:00

「ボスグランアロマ」の豆を持つサントリー食品インターナショナルの南善清さん=8月14日、東京都中央区

「ボスグランアロマ」の豆を持つサントリー食品インターナショナルの南善清さん=8月14日、東京都中央区【拡大】

  • フルーティな香りが特徴の「ボスグランアロマ」=8月14日、東京都中央区
  • 開発を担当し、コーヒー農園を訪ね歩いたサントリー食品インターナショナルの南善清さん=8月14日、東京都中央区
  • 「ボスグランアロマ」の豆。発酵過程に試行錯誤を繰り返した=8月14日、東京都中央区

 サントリー食品インターナショナル

 ≪STORY≫

 サントリー食品インターナショナルが、缶コーヒー「BOSS(ボス)」シリーズで、“ボス史上もっとも香る”と銘打つ新商品「ボス グランアロマ -香るボス-」を8月20日に発売した。自慢の「香り」の秘密は、収穫したコーヒーの実から不要な部分を除き、コーヒーの生豆を取り出す加工工程に、なんとシャンパン酵母による発酵を導入するという新発想だ。

 「やってみなはれ」という言葉で知られるサントリーグループの創業以来の挑戦の精神が、缶コーヒーの常識を変えた。

 グランアロマの開発プロジェクトが立ち上がったのは2001年。当時、順調に売り上げを伸ばしていたボスの一段の強化に向けて「他社が作れないオリジナルのコーヒー技術の開発」を目指したのが出発だった。

 開発の方向性のヒントとなったのは、ボスの生みの親として長年、コーヒー開発に携わってきた高橋賢蔵氏(現国際事業部副事業部長)のある思い出だ。

 高橋氏には、どうしても「再会」したいコーヒーがあった。

「恋にも似た高揚感」を覚え、入れ込んだ

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