【開発物語】「追憶の香り」缶コーヒーで再現 「ボス グランアロマ」挑み続けた十数年 (5/10ページ)

2013.10.7 10:00

「ボスグランアロマ」の豆を持つサントリー食品インターナショナルの南善清さん=8月14日、東京都中央区

「ボスグランアロマ」の豆を持つサントリー食品インターナショナルの南善清さん=8月14日、東京都中央区【拡大】

  • フルーティな香りが特徴の「ボスグランアロマ」=8月14日、東京都中央区
  • 開発を担当し、コーヒー農園を訪ね歩いたサントリー食品インターナショナルの南善清さん=8月14日、東京都中央区
  • 「ボスグランアロマ」の豆。発酵過程に試行錯誤を繰り返した=8月14日、東京都中央区

 発酵させたコーヒー豆は、協力農園の生産者から「これはすごい」と高い評価を受けた。約8年をかけ、9カ国約30カ所を回った農園探しを含め、入社以来、ほぼ全ての時間と努力をこのプロジェクトに注いできた南氏の苦労が一気に喜びに変わった瞬間だった。

 グランアロマが店頭に並ぶ今。南氏は「酵母の種類や組み合わせで違うおいしさが生まれるかもしれない。まだまだやってみたい」と話す。高橋氏の薫陶を受け、南氏らに受け継がれた探求心が、ボスの新たな進化につながる。

 異なる視点の“化学反応” プラスに

 ≪TEAM≫

 開発プロジェクトで中心メンバーとなった南氏は、コーヒーはもちろん食品開発には全くの素人だった。大学では機械工学を専攻。サントリー入社に当たっては、漠然と「工場の生産ラインに関わる仕事をすることをイメージしていた」という。入社直後の辞令で配属されたコーヒー商品の開発担当。畑違いの業務に「自分にできるのだろうか」と不安を抱え、自信もなかった。

「互いに異なる視点の“化学反応”が起きていい方向に進めた」

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