息づく創業の精神
野村グループが描くブランド・ストーリーおよびコーポレートメッセージを支える「4本の柱」は、同グループが歩んできた長い歴史と伝統に裏付けられている。
同グループには、創業者の野村徳七氏(2代目)が遺した「証券報国こそは野村証券の職域奉公の実体にして、あくまでもこれを貫徹すべく」(野村グループの存在意義)などの言葉が伝わっており、「創業の精神十カ条」として周知徹底されている。
たとえば「自己の利益よりも顧客の利益を先にす」(顧客第一の精神)という言葉は、野村徳七氏(初代)が野村グループの前身である野村商店を1872(明治5)年に創業して以来、掲げてきたものである。長い年月とともに創業の精神が結晶化されていく中で、これが「顧客とともに栄える」「すべてはお客様のために」と時代に合わせて読み替えられながら、同グループに脈々と伝わる「顧客第一の精神」の基本部分を形作ってきた。
また「十カ条」の中に、「君たちの将来には、世界の飛躍が待っている」(海外への雄飛)という言葉がある。2代目野村徳七氏は1908(明治41)年の欧米外遊の旅で現地の金融機関を見て「いつかは野村も彼らと対等に闘えるようになりたい」と日記に書いていた。くしくも、野村グループがリーマン・ブラザーズの部門承継を行ったのはその100年後。これにより、同グループが築き上げてきたグローバル・ネットワークが一段と強化され、世界で存分に戦える基盤が整いつつある。