日本ハム対西武戦で七回、二ゴロに終わった日本ハム・稲葉篤紀=9月29日、札幌ドーム【拡大】
熱血すぎた指導論
ではなぜ、日本ハムに指導者として残ることができなかったのか。球団が稲葉という「功労者」に指導者の席を用意しなかったのか…。
それは稲葉本人の真面目すぎて熱すぎる野球への取り組み方にあった。稲葉は若手選手に対してとにかく熱く野球を語る先輩だった。降板した投手がまだ試合最中にもかかわらずロッカーに下がってしまったりすると「何やってんだ! まだ試合中だぞ。ベンチに来て応援しにこい!」と首根っこをつかんでくることも一度や二度でなかった。
また若手への打撃指導も事細かく、懇切丁寧な熱い指導方法がウリだった。しかし、それが日本ハムの若手選手たちにウケなかった。暑苦しく口うるさい先輩選手のお小言に映ったようだ。これが稲葉が日本ハムの指導者として来季チームに残れなかった最大の理由という。