日本ハム対西武戦で七回、二ゴロに終わった日本ハム・稲葉篤紀=9月29日、札幌ドーム【拡大】
プロ野球の選手たちは、それこそ小さい頃から野球一筋でやってきた輩だ。どの選手も「俺が一番うまい」と思ってプロ野球球団の門をたたく。そんな選手たちも普通の階段を上がり会社員になる輩とかと根底では何も変わらない。「ゆとり世代」にありがちなスタイルはプロ野球選手やもう一つ日本のプロスポーツの代表格であるサッカーJリーガーにもみられる。熱血上司を毛嫌いして汗をかくことを極端に避ける図式は日本のプロスポーツ選手たちのメンタルにもしっかり蔓延(まんえん)してしまっている。
「いつか必ず指導者になります」と話していた稲葉。9月に引退を発表した大きな理由の一つは「引退グッズの売り上げ」がきっかけだったという。球界きっての熱い指導論を持つ稲葉が毛嫌いされていた事実を知ったとき、一抹の切なさを感じてしまった。
最近どうも日本のプロスポーツに熱くなれない理由をまた一つあからさまに見てしまった気がした。(久保武司)