三菱航空機(名古屋市)は18日、国産初の小型ジェット旅客機「MRJ」(三菱リージョナルジェット)の飛行試験用の機体を完成させ、愛知県豊山町で公開した。戦後初のプロペラ旅客機「YS-11」から半世紀ぶりの国産機が来春に予定する初飛行へ前進した。
三菱航空機は、親会社で機体を組み立てた三菱重工業の小牧南工場で完成披露の式典を開催、官民の関係者約500人が出席した。三菱重工の大宮英明会長は式典で「世界に誇れるメード・イン・ジャパンの製品がようやく夢から現実のものになった」と述べた。
「MRJ」は、三菱重工業が2008年に事業化を決定した。当初の計画では11年に初飛行、13年に初号機を納入するとしていたが、主翼の材料変更や検査不備などが影響し、3回にわたって計画のスケジュールを遅らせてきた。