トヨタ自動車の燃料電池車「ミライ」。加藤光久副社長は「これはイノベーションだ」と強調した=18日、東京都江東区【拡大】
ミライは4人乗りのセダンタイプ。水素の充填(じゅうてん)は約3分で済み、満タンで約650キロを走れる。FCVの普及に向けて経済産業省は1台に202万円の補助金を出すことを決めた。トヨタは2015年末までに国内で約400台の販売を目指す。海外では15年夏から秋に発売。米国で17年末までに累計3000台以上、欧州で16年ごろまで年間50~100台の販売を見込む。
次世代エコカーの市販化では電気自動車(EV)が先行したものの、現在の蓄電池技術では航続距離がミライの3分の1程度と短く、充電に時間がかかることもあり普及は遅れている。
もっとも、EVの普及は日本メーカーにとって「もろ刃の剣」だ。ガソリン車よりも構造が単純で部品点数が少なく、モーターなど基幹部品も汎用(はんよう)化が進んでいるため、技術力で圧倒的な差がある新興国メーカーの台頭を許す恐れがある。実際、中国政府は補助金を出してEVの普及を後押ししている。